漢方薬にも使われる葛の根を使った本葛粉。
秋の七草のひとつでもある葛は、夏の終わりに赤紫の豆の花を咲かせます。その花を煎じて飲むと二日酔いに良いといわれたり、その根を干した生薬「葛根」は漢方薬として使われたり、古くから体によい植物として親しまれてきました。
「白い金」とも称される天然純国産原料100%にこだわった本葛です。
廣久葛本舗では、天然の純国産本葛にこだわっています。原料として使うのは、南九州の山野に約30年から約50年にわたって自生している寒根葛の根。それを、掘子と呼ばれる人たちが、クワとスコップを使って掘り出すという重労働の上に取り出した寒根葛の根だけを使用します。豊かな名水、そして澄んだ空気の秋月の地で、じっくり時間をかけて乾燥したものを他の澱粉を一切混ぜることなく、本くず粉のみで仕上げます。出来うる限り伝統的手法にこだわった、手間ひまかかった本葛なのです。
その昔、秋月周辺の野山の至るところに群生していた葛。地元では、葛のことを寒根葛(かんねかずら)、葛の根を寒根(かんね)と呼んでいました。この葛根を潰して澱粉を取り出し、何度も繰り返し水にさらすことで灰汁と不純物を取り除く。それを、さらに自然で乾燥させることで本葛粉はできあがります。ゆえに、良質の水と、乾燥に適した冬の寒さがある秋月は、本葛づくりに最適な環境だったのです。
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